頭痛のときにマッサージしてもいい?揉めば楽になる頭痛・注意したい頭痛
「頭が痛くなると、とりあえず首を揉む」
「肩をマッサージしてもらうと頭痛が楽になる」
「頭痛がする日は、強く揉んでもらいたくなる」
こんな方は多いのではないでしょうか。
実際、首や肩をマッサージすると「気持ちいい」「少し楽になった」と感じることがあります。
では、頭痛があるときはマッサージをした方がよいのでしょうか?
答えは、頭痛の状態によって異なります。

頭痛=肩こりとは限りません
頭痛がすると、
「肩が凝っているからだ」
「首の血流が悪いからだ」
と考えてしまいがちです。
しかし、頭痛にはいくつもの種類があります。
例えば、緊張型頭痛では首や肩周辺の筋肉の緊張を伴うことがあります。
一方、片頭痛は単純な肩こりや筋肉の硬さだけで起こる頭痛ではありません。
つまり、
「頭痛がある→肩が凝っている→揉めば治る」
という一つの考え方ですべての頭痛を説明することはできません。
マッサージで楽になることはあります
首や肩周辺の筋肉に負担を感じている方では、マッサージによって心地よさや一時的な症状の軽減を感じることがあります。
リラックスする。
身体の緊張が和らぐ。
気分転換になる。
こうした目的でマッサージを利用すること自体を否定する必要はありません。
ただし、
「気持ちよくなった」ことと「頭痛の原因を治療できた」ことは同じではありません。
ここは分けて考える必要があります。
強く揉めば効くわけではありません
「硬いからもっと強く」
「痛いくらい揉んだ方が効きそう」
と思う方もいます。
しかし、強い刺激ほど効果が高いとは限りません。
強く押されることで痛みが出たり、揉み返しのような不快感を感じたりする場合もあります。
特に首は繊細な部位です。
自分で首を強く押したり、無理に捻ったりすることはおすすめしません。
刺激の強さと施術効果は別のものと考えた方がよいでしょう。
片頭痛のときはどうする?
片頭痛では、
ズキズキする。
身体を動かすと悪化する。
吐き気がある。
光や音がつらい。
といった症状がみられることがあります。
このような頭痛が起きている最中に、
「首を揉めば何とかなる」
と無理にマッサージを受ける必要はありません。
まずは自分の片頭痛に対して医師から指示されている治療や、静かな環境で休むなど適切な対処を優先しましょう。
頭痛を頻繁に繰り返している場合には、医療機関で頭痛の種類を確認してもらうことも大切です。
「揉んでもすぐ戻る」なら別の視点も必要
毎週マッサージを受けている。
その日は楽になる。
でも数日すると、また首や肩がつらくなる。
そんな場合には、
「もっと強く揉む」以外の方法を考えてみる
のも一つです。
長時間同じ姿勢になっていないか。
仕事中ほとんど身体を動かしていないのではないか。
睡眠時間は足りているか。
運動する機会はあるか。
頭痛が起こる時間帯に特徴はないか。
身体への刺激を増やす前に、頭痛が起こる条件を整理してみましょう。
当院では「揉むこと」を目的にしません
当院でも首や肩周辺に触れることはあります。
しかし、
「硬いところを見つけて全部揉みほぐす」
ことを施術の目的にはしていません。
身体を動かして確認する。
必要な部分へ施術する。
もう一度動きを確認する。
必要であれば自宅でできる運動をお伝えする。
このように、身体の変化を確認しながら必要なことを行うという考え方を大切にしています。
長く揉めば良い。
強く揉めば良い。
たくさん施術すれば良い。
とは考えていません。
マッサージを「悪者」にする必要もありません
マッサージが好き。
仕事の疲れを取るために受けたい。
リラックスしたい。
それならマッサージを楽しむのも一つの選択です。
一方、
「頭痛を何とかしたい」
のであれば、マッサージだけに頼らず、まず自分がどのような頭痛なのかを知ることが重要です。
リラクゼーションとしてのマッサージと、頭痛への対応は分けて考える。
これだけでも、自分に必要なケアを選びやすくなります。
いつもと違う頭痛はマッサージより受診を
突然起こった非常に激しい頭痛。
今まで経験したことのない頭痛。
手足が動かしにくい。
言葉が出にくい。
意識がおかしい。
発熱を伴う強い頭痛。
頭を打った後の頭痛。
このような場合には、マッサージや整体で様子を見るのではなく、速やかに医療機関へ相談してください。
頭痛があるから、とりあえず揉む。
それがいつも正解とは限りません。
まずは自分の頭痛を知る。そして必要なケアを選ぶ。
マッサージも、その選択肢の一つとして上手に利用していきましょう。