朝起きると頭が痛いのはなぜ?寝起きの頭痛で考えたいこと
「朝起きた瞬間から頭が重い」
「寝たはずなのに、首も頭もスッキリしない」
「朝だけ頭痛がする」
せっかく身体を休めるために寝たのに、起きたときから頭が痛い。
そんな状態が続くと、
「枕が合っていないのかな?」
と考える方も多いと思います。
しかし、朝の頭痛にはさまざまな原因が考えられます。
必ずしも枕だけが原因とは限りません。

① 寝ている間の食いしばり
朝起きたとき、
あごが疲れている。
こめかみが重い。
歯に違和感がある。
このような症状はありませんか?
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりによって、あごを動かす筋肉に負担がかかることがあります。
特に「側頭筋」はこめかみ周辺に広がっているため、朝の頭痛と一緒にあごの疲労感を感じる場合には、歯ぎしりや食いしばりについて歯科へ相談することも選択肢になります。
② 首に負担がかかっている
睡眠中は長時間、ほぼ同じ場所で過ごします。
枕の高さだけでなく、
寝る姿勢。
寝返り。
マットレス。
普段からの首の状態。
こうしたさまざまな条件が関係します。
そのため、
「朝、首を動かすと硬い」
「首を動かし始めると少し楽になる」
という方では、首の状態も確認してみる価値があります。
③ 睡眠そのものに問題がある場合
朝の頭痛で忘れてはいけないのが睡眠の問題です。
例えば睡眠時無呼吸症候群では、朝起きたときの頭痛がみられることがあります。
大きないびき。
睡眠中に呼吸が止まると指摘された。
十分寝ても強い眠気がある。
日中に眠くて仕方がない。
このような症状がある場合には、「首が凝っているだけ」と考えず、医療機関へ相談してください。
④ 寝不足や生活リズム
頭痛があると、身体の一部分だけに原因を探したくなります。
しかし、
睡眠不足。
寝すぎ。
疲労。
飲酒。
水分不足。
カフェインの摂取状況。
なども頭痛と関連することがあります。
「どこが悪いのか」だけではなく、
「頭痛が出た日は何が違ったのか」
を考えてみることも大切です。
枕を何度も買い替える前に
「朝、頭が痛い=枕が悪い」
と考えて、枕を何個も買い替えてしまう方もいます。
もちろん枕や寝具が身体に合っていることは大切です。
しかし、枕だけでなく普段の首の動きや姿勢、呼吸、身体の使い方などにも目を向けてみましょう。
当院では頭痛の方に対して、
首 × お腹 × 姿勢
という視点から身体の状態を確認します。
首だけを揉むのではなく、
「なぜ首に負担が集中しているのか?」
まで考えていきます。
朝の頭痛を記録してみましょう
頭痛を繰り返している方には、簡単な記録もおすすめです。
何時に寝たか。
何時間寝たか。
お酒を飲んだか。
朝、あごが疲れていなかったか。
首は硬くなかったか。
頭痛は何時間続いたか。
これだけでも、自分の頭痛が起こりやすい条件が見えてくることがあります。
毎朝の頭痛を放置しないでください
朝の頭痛が頻繁に続く場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
また、突然の激しい頭痛、手足の麻痺、言葉が出にくい、意識がおかしい、強い吐き気など、普段とは明らかに違う症状がある場合には速やかな医療機関の受診が必要です。
「朝だから頭が痛い」
「枕が悪いだけ」
と最初から決めつけないことが大切です。
睡眠、食いしばり、首、姿勢、生活習慣。
朝の頭痛には、身体の状態を見直すためのヒントが隠れていることがあります。