頭痛薬を飲みすぎると頭痛になる?「薬の使いすぎによる頭痛」とは
「頭が痛くなったら、とりあえず頭痛薬」
「薬を持っていないと不安になる」
「以前より頭痛薬を飲む日が増えてきた」
そんなことはありませんか?
頭痛薬は、頭痛とうまく付き合っていくための大切な選択肢です。
しかし、頭痛が頻繁に起こり、薬を使う回数が増えてくると注意したいことがあります。
それが「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」です。

頭痛薬を飲むこと自体が悪いわけではありません
まず大切なのは、
「頭痛薬=身体に悪い」ではない
ということです。
片頭痛などでは、適切な薬物療法が重要になります。
「薬を飲まずに我慢した方がいい」
「整体だけで何とかした方がいい」
という話でもありません。
問題になるのは、頭痛が頻繁に起こることで、結果として頭痛薬を使用する日が多くなっている状態です。
薬の使いすぎで頭痛が悪化することがあります
もともと片頭痛などの頭痛がある方が、急性期の頭痛薬を頻繁に使用する状態が続くことで、頭痛がさらに頻繁になることがあります。
これが「薬剤の使用過多による頭痛」と呼ばれるものです。
「頭が痛いから薬を飲む」
↓
「また頭が痛くなる」
↓
「また薬を飲む」
この繰り返しによって、
いつの間にか頭痛が起こる日そのものが増えている
というケースがあります。
「何錠飲んだか」だけでなく「何日使ったか」
頭痛薬について考えるとき、
「1日に何錠飲んだか」
だけを気にしてしまいがちです。
しかし、薬の使いすぎによる頭痛では、月に何日くらい頭痛薬を使用しているかも重要です。
薬の種類によって基準が異なるため、「○日までなら絶対に大丈夫」と自己判断するのではなく、使用頻度が増えてきたと感じた段階で医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
頭痛薬を飲むタイミングは?
「頭痛薬はギリギリまで我慢した方がいいですか?」
という疑問を持つ方もいます。
特に片頭痛では、薬の種類によって適切な使用方法やタイミングが異なります。
そのため、当院から一律に
「このタイミングで飲んでください」
と指示することはできません。
市販薬であれば用法・用量を守り、処方薬については医師・薬剤師から説明された方法で使用してください。
大切なのは、自己判断で量や回数を増やし続けないことです。
頭痛日記をつけてみましょう
「自分がどのくらい薬を飲んでいるのか分からない」
という方におすすめなのが、頭痛日記です。
記録する内容は難しくありません。
・頭痛があった日
・頭痛の強さ
・吐き気の有無
・薬を使用したか
・薬を飲んだ回数
・睡眠時間
・月経や天候など気になったこと
これだけでも十分です。
1か月記録してみると、
「思っていたより頭痛の日が多い」
「毎週のように薬を飲んでいる」
と気づくことがあります。
この記録は医療機関を受診するときにも役立ちます。
頭痛薬を飲む回数が増えてきたら
以前は月に数回だったのに、最近は何度も薬を飲んでいる。
薬を飲んでも以前ほど効かないように感じる。
頭痛が起こる日そのものが増えてきた。
このような変化がある場合には、一度医療機関へ相談してください。
頭痛薬をやめればいい、と単純に自己判断することもおすすめできません。
どのような頭痛なのか。
どの薬を使用しているのか。
どのくらいの頻度なのか。
これらによって対応が変わるためです。
当院では「薬をやめること」を目的にしません
当院では、
「整体を受ければ頭痛薬がいらなくなる」
という考え方で施術を行っているわけではありません。
頭痛の診断や薬の調整は医療機関の役割です。
そのうえで、
首の動きが悪い。
肩周辺に負担を感じる。
長時間同じ姿勢で仕事をしている。
身体を動かす機会が少ない。
といった身体面の問題があれば、
首 × お腹 × 姿勢
という視点から状態を確認していきます。
薬による頭痛の管理と、身体にかかっている負担へのケア。
必要に応じて両方を使い分けることが大切だと考えています。
「薬を飲むこと」より「頭痛が増えていること」に注目してください
頭痛薬を飲んでいること自体を必要以上に怖がる必要はありません。
注目してほしいのは、
「最近、頭痛の日が増えていないか?」
「薬を使う日が増えていないか?」
という変化です。
頭痛が日常生活の一部になってしまうと、その変化に自分では気づきにくくなります。
「いつもの頭痛だから」と我慢し続けるのではなく、一度立ち止まって頭痛の頻度を確認してみましょう。
そして薬を使用する日が多くなっている場合には、自己判断で薬を増減するのではなく、医師や薬剤師へ相談してください。
頭痛を我慢することが目標ではありません。
自分の頭痛を正しく把握し、医療と身体のケアを適切に使い分けながら、頭痛に振り回される日を少しでも減らしていくことが大切です。