頭痛とあごは関係ある?噛みしめ・顎関節と頭痛の意外な関係
「こめかみが痛い」
「朝起きると頭やあごが重い」
「無意識に歯を食いしばっている」
「口を開けるとあごがカクッと鳴る」
このような症状と一緒に、頭痛を感じていませんか?
頭痛というと首や肩をイメージしやすいのですが、実はあご周辺の状態が頭痛と関連している場合があります。

こめかみと「あごを動かす筋肉」は近い関係にあります
食べ物を噛むときには、いくつもの筋肉が働きます。
その一つが「側頭筋」です。
側頭筋は、あごを動かすために使われる筋肉で、頭の側面からこめかみ周辺に広がっています。
試しに、こめかみに指を当てたまま奥歯を軽く噛んでみてください。
筋肉が動くのを感じると思います。
つまり、
「あごを使うこと」と「こめかみ周辺の筋肉を使うこと」は無関係ではありません。
無意識の「噛みしめ」はありませんか?
強く噛むのは食事中だけとは限りません。
パソコン作業に集中しているとき。
スマートフォンを見ているとき。
車を運転しているとき。
緊張しているとき。
眠っているとき。
気づかないうちに上下の歯を接触させたり、強く噛みしめたりしている方もいます。
その状態が長く続けば、あご周辺の筋肉にも負担がかかります。
特に、
「夕方になるとこめかみが重い」
「朝起きるとあごが疲れている」
という方は、一度あごの状態にも注意を向けてみてください。
普段、上下の歯は離れています
意外に思われるかもしれませんが、何もしていないときに上下の歯をずっと接触させておく必要はありません。
食事や会話などをしていないときは、上下の歯の間にはわずかな隙間があるのが通常です。
「気づいたら奥歯を噛んでいる」
という方は、まずその癖に気づくことが第一歩です。
仕事中などに、ときどき
「今、歯を噛んでいないかな?」
と確認してみるだけでも、自分の癖を把握しやすくなります。
あごだけを揉めばいいわけではありません
ここで注意したいのが、
「あごが原因なら、あごを揉めばいい」
と単純に考えないことです。
頭、あご、首はそれぞれ別々に存在しているわけではありません。
姿勢によって頭の位置が変われば、首周辺の筋肉の使い方も変化します。
また、呼吸が浅く、首や肩に力が入りやすい方もいます。
そのため当院では、頭痛の方でもあごだけを見るのではなく、
首 × お腹 × 姿勢
を含めて身体全体の状態を確認します。
あごをゆっくり動かしてみる
強い痛みがない場合は、力を抜いてあごをゆっくり動かしてみるのも一つの方法です。
大きく開ける必要はありません。
痛みのない範囲で、
ゆっくり開ける。
ゆっくり閉じる。
これを数回繰り返します。
ポイントは、頑張って動かさないこと。
あごに痛みが出たり、動かしにくさが強かったりする場合には無理に続けないでください。
顎関節の症状が強い場合は歯科へ
口が開きにくい。
あごに強い痛みがある。
食事をすると痛い。
噛み合わせに違和感がある。
歯ぎしりや食いしばりが強い。
こうした症状がある場合には、歯科・口腔外科などでの評価が必要になることがあります。
また、頭痛についても頻繁に繰り返す場合や症状が強い場合には、医療機関への相談が大切です。
頭痛だから「頭だけ」とは限りません
こめかみが痛いから、こめかみを揉む。
首が痛いから、首を揉む。
それだけでは見えてこない問題もあります。
あご。
首。
呼吸。
姿勢。
普段の身体の使い方。
一つずつ確認していくと、自分では気づかなかった負担が見つかることがあります。
頭痛なのに、あごを見る。
頭痛を繰り返している方は、一度「噛みしめていないか?」にも注目してみてください。