「反り腰だから腰痛になると言われました」
「姿勢を直せば腰痛は良くなりますか?」
腰痛のご相談で、よく聞くお話です。
鏡を見ると腰が反っている。
だから、この反りを直さなければいけない。
そう考えている方も多いかもしれません。
しかし、反り腰だから必ず腰痛になるとは限りません。

腰はもともと少し反っています
背骨を横から見ると、一直線ではありません。
首・背中・腰には、それぞれ自然なカーブがあります。
腰の部分はもともと前方へ緩やかにカーブしているため、「腰が反っている=異常」というわけではありません。
見た目だけで腰痛の原因を決めることはできません。
大切なのは「動いたとき」
当院では立っている姿勢だけではなく、
前に曲げる。
後ろに反る。
身体をひねる。
椅子から立つ。
歩く。
といった動作も確認します。
静止した姿勢だけを見るより、実際に身体をどう使っているのかを見ることが重要だからです。
股関節が動いているかも確認します
例えば身体を後ろに反らす動作。
腰だけで動いているわけではありません。
股関節や背骨など、さまざまな部分が協力しています。
股関節の動きが少ない場合などには、腰がその動きを補っていることがあります。
そのため反り腰が気になる方でも、腰だけを確認するとは限りません。
お腹・体幹の働きもポイント
身体を支えるためには、背中側だけでなくお腹周辺の筋肉も働きます。
呼吸や体幹の使い方なども含めて確認すると、腰に負担が集中している動作が見つかることがあります。
だからといって「お腹が弱い=反り腰の原因」と一つに決めつけるものでもありません。
身体全体を見て判断することが大切です。
無理に「良い姿勢」を作らなくてもいい
腰痛があると、
「胸を張らないと」
「お腹にずっと力を入れないと」
「骨盤を立てないと」
と姿勢を意識しすぎる方もいます。
しかし、一つの姿勢をずっと維持する必要はありません。
姿勢を固定することよりも、適度に身体を動かし、同じ姿勢を長時間続けないことも大切です。
反り腰だけを治そうとしない
腰痛を改善するために重要なのは、見た目を無理に真っすぐにすることではありません。
当院では、
腰の動き
股関節の動き
お腹・体幹
背骨
姿勢
日常生活での身体の使い方
などを確認します。
「反り腰だから腰が痛い」と決めつけず、なぜその動作で腰に負担がかかっているのかを一緒に探していきましょう。
※強い腰痛や脚のしびれ・筋力低下、発熱、排尿・排便の異常などがある場合は、医療機関への受診が必要になることがあります。