「ゴルフをすると肘の内側が痛い」
「練習場で何球も打つと肘が気になってくる」
「インパクトの瞬間に肘に響く」
ゴルフを続けている方に起こりやすいトラブルの一つが、いわゆる**「ゴルフ肘」**です。
ゴルフ肘という名前から「ゴルフをする人だけの症状」と思われるかもしれませんが、実際には手首や指を繰り返し使う仕事や日常生活でも起こることがあります。
では、なぜゴルフで肘が痛くなるのでしょうか?

ゴルフ肘とは?
一般的に「ゴルフ肘」と呼ばれているものの代表が、上腕骨内側上顆炎です。
肘の内側には、手首や指を動かす筋肉につながる腱が付着しています。
クラブを握ったり、手首を使ったりする動作を繰り返すことで、この部分に負担が集中して痛みにつながることがあります。
ただし、ゴルフ中の肘の痛みがすべてゴルフ肘とは限りません。
痛みが強い場合や長期間続いている場合は、自己判断せず状態を確認することが大切です。
原因① グリップを強く握りすぎている
ゴルフ肘を考えるときに確認したいのが、クラブの握り方です。
「飛ばしたい」
「クラブを安定させたい」
と力が入り、必要以上にグリップを強く握っていると、前腕の筋肉は常に緊張した状態になります。
その状態で何十回、何百回とスイングを繰り返せば、肘周辺への負担も増えていきます。
練習後に前腕がパンパンになる方は、握る力が強くなりすぎていないか確認してみましょう。
原因② ダフったときの衝撃
地面を強く叩いてしまったときの「ガツン」という衝撃。
この衝撃はクラブから手首、前腕、肘へと伝わります。
一度だけなら問題にならなくても、何度も繰り返したり、すでに肘に負担が蓄積している状態だったりすると、痛みにつながることがあります。
特に人工芝の練習場で大量にボールを打つ方は注意が必要です。
原因③ 練習量を急に増やした
「久しぶりにゴルフを再開した」
「ラウンド前なので毎日練習した」
「いつもの倍くらい球を打った」
こうした急激な練習量の増加も、肘を痛めるきっかけになります。
身体が慣れていない状態で負荷だけが急激に増えると、筋肉や腱の回復が追いつかなくなることがあります。
練習は一度に大量に行うのではなく、身体の状態を見ながら徐々に増やしていくことが重要です。
原因④ 手首に頼ったスイングになっている
ゴルフスイングは腕だけで行う動作ではありません。
股関節・骨盤・背骨・肩甲骨・肩・肘・手首などが連動してクラブを動かします。
身体がうまく回らない状態でボールを飛ばそうとすると、腕や手首の動きに頼りやすくなることがあります。
すると前腕から肘に負担が集中します。
そのため、肘が痛いからといって肘だけを見ればいいとは限りません。
原因⑤ 肩や背中が動きにくい
肩甲骨や背中の動きもスイングに関係します。
身体を十分に回せない状態でクラブを振ると、その不足した動きを腕で補いやすくなります。
結果として、
背中が動かない
↓
肩や腕を多く使う
↓
前腕・肘への負担が増える
ということも考えられます。
繰り返すゴルフ肘では、肘だけでなく肩や背骨の動きまで確認することが大切です。
肘が痛いときに無理して打ち続けない
ゴルフ好きの方ほど、
「少しくらいなら大丈夫」
「来週ラウンドだから練習しておきたい」
と我慢してしまいがちです。
しかし、スイングのたびに痛みが出ている状態で何百球も打つのはおすすめできません。
痛みが出たら練習量を調整し、身体を休ませることも必要です。
強い痛みや腫れ、しびれ、握力低下などがある場合は、医療機関への相談も検討してください。
ゴルフ肘は「肘だけ」を考えない
肘の痛みがあると、どうしても痛い部分だけを揉んだり伸ばしたりしたくなります。
しかしゴルフという動作を考えると、
・手首
・前腕
・肘
・肩
・肩甲骨
・背骨
・股関節
まで連動しています。
どこかの動きが低下すれば、別の場所が頑張って動きを補うことがあります。
だからこそ、繰り返す肘の痛みでは**「どこが痛いか」だけではなく「どう身体を使っているか」**を見ることが重要です。
長くゴルフを楽しむためのメンテナンス
ゴルフを長く楽しむためには、痛みが強くなってから対処するだけでなく、身体の状態を定期的に確認するという方法もあります。
あさくら接骨院では、肘だけではなく、手首・肩・肩甲骨・背骨などの動きも確認しながら身体を整えていきます。
「最近、練習後に肘が気になる」
「以前より身体が回りにくい」
「ラウンド後の疲労が抜けにくくなった」
そんな小さな変化も、身体を見直すタイミングの一つです。
ゴルフを休むためではなく、これからも好きなゴルフを楽しむために。
身体もゴルフクラブと同じように、定期的に状態を確認してみてはいかがでしょうか。
※肘の痛みにはさまざまな原因があります。強い痛み、腫れ、しびれ、握力低下、外傷後の痛みなどがある場合は、医療機関への受診をご検討ください。


