① 首や肩がつらいと、首や肩を揉みたくなる
首が痛い。
肩がこる。
首を動かすとつらい。
長時間仕事をすると、首や肩が重くなる。
そんなとき、多くの方は「首や肩が悪くなっている」と考えると思います。
実際、つらい場所を直接確認することは大切です。
首や肩に痛みや張りがあるのであれば、まずその状態を確認する必要があります。
ただ、私は首や肩の不調を考えるとき、首や肩だけを見ることはありません。
なぜなら、首や肩も身体全体の動きの中で働いているからです。
頭を支えている首。
腕を動かす肩。
身体を支える背中や体幹。
そして、それらを支える下半身。
私たちが普段何気なく行っている動作の中で、身体はそれぞれが協力しながら動いています。
だからこそ、
「首が痛いから首だけ」
「肩がこるから肩だけ」
と考えるのではなく、
「なぜ首や肩に負担がかかっているのか?」
というところまで見ていくことが大切だと私は考えています。
痛い場所を見ることと、その原因を考えることは、同じではありません。
私は首や肩の不調を、身体全体の動きの中で見るようにしています。
② 首は頭を支え、身体の動きにも関わっている
首には、とても大切な役割があります。
頭を支えることです。
頭は身体の中でも重さのある部分ですから、首は日常生活の中で常に頭を支えながら動いています。
さらに、私たちは首だけを動かして生活しているわけではありません。
歩くとき。
身体を振り向くとき。
腕を上げるとき。
座って仕事をするとき。
その一つひとつの動きの中で、首や肩、背中、体幹などが関係しています。
例えば、腕を上げる動作でも、肩だけが動いているわけではありません。
背中や胸まわりが動き、体幹が安定し、その上で肩や腕が動きます。
身体は、それぞれの部分がバラバラに働いているのではなく、協力しながら動いています。
だからこそ、首や肩に負担がかかっているときも、
「首が悪い」
「肩が硬い」
だけで終わらせず、
「身体全体として、どのように動いているのか」
を見ることが大切だと考えています。
首や肩の状態を確認する。
そして、その首や肩が身体全体の中でどのように働いているのかを見る。
私は、そこまで含めて首や肩の不調を考えるようにしています。
③ 肩・背中・胸まわりとのつながり
首や肩のつらさを考えるとき、私は肩だけでなく、背中や胸まわりの動きも確認します。
例えば、腕を上げる。
後ろを振り向く。
物を取る。
服を着る。
こうした動作では、肩だけが動いているわけではありません。
肩甲骨が動き、背中が動き、胸まわりも動きます。
そして、その動きを支えるために体幹も働きます。
どこかの動きが小さくなれば、別の場所が頑張って動きを補うことがあります。
その結果、首や肩に負担が集中しているように感じることもあります。
例えば、肩が上がりにくいからといって、肩だけを一生懸命動かせばいいとは限りません。
背中や胸まわりが十分に動いているのか。
肩甲骨が自然に動いているのか。
身体の中心が安定しているのか。
そうしたところまで確認することで、その人の身体の使い方が見えてくることがあります。
もちろん、「肩が痛い原因は必ず背中にある」という単純な話ではありません。
痛みの状態や身体の動きは、人によって違います。
だからこそ、私は決まった場所だけを見るのではなく、その人が実際にどのように身体を動かしているのかを確認することを大切にしています。
首や肩を見るときも、首や肩だけで終わらせない。
身体全体の動きの中で見る。
④ お腹や体幹の使い方も見る理由
「首や肩がつらいのに、お腹や体幹を見るの?」
そう思われる方もいるかもしれません。
身体は、首や肩だけで動いているわけではありません。
座る、立つ、歩く、腕を動かす、身体をひねる。
こうした動作では、身体の中心となる体幹も働いています。
例えば、身体の中心がうまく安定していない状態で腕を動かそうとすると、肩や首などが余分に頑張ってしまうことがあります。
もちろん、首や肩の不調がすべて体幹の問題というわけではありません。
大切なのは、その人が実際にどのように身体を動かしているのかを確認することです。
首や肩が頑張りすぎていないか。
背中や胸まわりは動いているか。
お腹や体幹は、身体を支えるためにうまく働いているか。
そうした全身の動きを見ながら、どこに負担が集まっているのかを考えていきます。
私が「首×お腹」という視点を大切にしているのも、首だけを切り離して考えるのではなく、身体の中心と首・肩の動きを一緒に見たいからです。
痛い場所だけを見るのではなく、身体全体が協調して動けているか。
そこまで確認することが、首や肩の不調を考えるうえで大切だと考えています。
⑤ 「首を良くする」だけではなく、身体全体を動かす
首や肩がつらいとき、「首を何とかしなければ」と考えるのは自然なことです。
実際に、首や肩の状態を整えることは大切です。
ただ、私は「首だけを良くする」ことだけを目標にはしていません。
首や肩が、身体全体の動きの中で無理なく働けることが大切だと考えています。
歩くとき。
腕を動かすとき。
身体をひねるとき。
座って仕事をするとき。
こうした日常の動作では、首、肩、背中、体幹、骨盤、脚などがそれぞれ協力して動いています。
どこか一つの場所がうまく動かなければ、別の場所が頑張って補うこともあります。
その結果、首や肩に負担が集中することもあります。
だから私は、首や肩だけを一生懸命動かすのではなく、身体全体が協調して動ける状態を考えます。
首を整える。
肩や背中の動きを確認する。
体幹の働きを見る。
そして、実際の生活の中で身体がどう動いているのかを確認する。
「首が痛いから首を治す」だけではなく、「身体全体がうまく動くことで、首や肩が無理をしなくてもいい状態を目指す」。
⑥ デスクワークやスマホなど、日常生活との関係
首や肩のつらさを考えるとき、普段の生活を切り離すことはできません。
特に現代では、パソコンやスマートフォンを使う時間が長くなっています。
仕事で長時間パソコンに向かう。
スマートフォンを見るために下を向く。
同じ姿勢でテレビを見る。
車を運転する。
こうした時間が毎日続けば、首や肩は長い時間、同じような姿勢や動きを繰り返すことになります。
ここで大切なのは、「スマホを使うから悪い」「姿勢が悪いから悪い」と単純に決めつけることではありません。
仕事や生活の中で、スマートフォンやパソコンを使わないことは難しいからです。
だからこそ、
「どのくらい同じ姿勢を続けているのか」
「身体のどこに力が入り続けているのか」
「休憩するときに身体をどう動かしているのか」
といった、実際の生活を見ることが大切だと考えています。
首や肩の状態だけを変えようとしても、毎日の生活で同じ負担を繰り返していれば、またつらくなることがあります。
だから私は、施術の中でも「普段はどんな仕事をしていますか?」「どんな姿勢で過ごすことが多いですか?」といったことを確認します。
身体を整えることと、身体を使っている生活を考えること。
この二つは、切り離せないものだと思っています。
⑦ 首・肩だけを見るのではなく、生活シーンまで見る
首や肩がつらいとき、まず痛い場所を何とかしたくなるのは当然です。
私も、首や肩の状態を確認することは大切だと考えています。
ただ、それだけで終わらせたくはありません。
首や肩は、毎日の生活の中で身体全体と一緒に動いているからです。
座る。
歩く。
仕事をする。
スマートフォンを見る。
腕を上げる。
振り向く。
家事をする。
こうした一つひとつの動作の中で、首や肩だけではなく、背中、胸まわり、お腹や体幹、骨盤、脚なども関わっています。
だから私は、首や肩の痛みを「首や肩だけの問題」として見るのではなく、その方が普段どのように身体を使っているのかを見ることを大切にしています。
そして目指したいのは、単に首や肩が楽になることだけではありません。
仕事がしやすい。
家事がしやすい。
長時間座っていてもつらくなりにくい。
振り向く、腕を上げる、歩くといった日常の動作が楽になる。
そうした「生活シーンを楽にする身体」です。
痛い場所だけを見るのではなく、身体全体を見る。
そして、施術の時間だけではなく、その人が実際に身体を使っている生活まで考える。
それが、私が首や肩の施術で大切にしている考え方です。