症状について

ぎっくり腰になった時の応急処置

ぎくっ! となったら以下を参考に行動してください。

  1. 「安静」痛めたらなるべく早めに仰向けになる
  2. 「冷却」患部を冷やすのがセオリー(個々にあわせて温める選択もあり)
  3. 「圧迫」コルセット装着し、腹部を圧迫する。(ない場合はベルトを代用し、強めに締める)
  4. 「挙上」足を心臓より高くする

説明

「RICE」処置(ライス)が有効

「RISE」処置とはスポーツなどの現場での怪我の応急処置のことです。ぎっくり腰にも有効です。

R:Rest(安静)

I:Icing(冷却)

C:Conmpresshion(圧迫)

E:Elevation(挙上)

それぞれの頭文字をとって「RISE」と呼びます

1.まずは横になる(安静:Rest)

背骨の筋肉は、起立している状態では常に稼働しています。横になることでその筋肉を休ませることができるため、筋肉の緊張を和らげ悪化を防ぐことができます。

私のおすすめは、仰向け大の字です。(行う際は自己責任でお願いします。)

痛めてすぐなら、1分間でも横になると違います。

この時、水分補給も忘れずに!

大の字に不安がある方は座布団を膝の下に入れるのも良いと思います。

※かえって痛みや違和感がある場合は中止してください。

寝たり起きたりして姿勢をかえるのも◎ 同じ姿勢もつらいはずです。

(救急車を呼ぶのは、呼びかけに応じられない場合や転倒したのが原因で骨折の疑いがある場合など。)

2.炎症を抑える(冷却:Icing)

一般的には痛みの原因である炎症物質に対して「冷やす」のが原則です。

冷却材などがよく使われます。

しかし、寒い時期などは冷やさない方がいい場合もあります。

私もぎっくり腰になった事が多くありますが、患部を冷やすとかえって痛かった事が実際にありました。患部を温めて、さらに体全体が冷えないように衣類や寝具で温めたり、温かい飲み物や消化のよい食事をして血流を促し自己回復力を高める工夫をしてみたら、動けない程痛かった時でも温めた方が早く治りました。

下肢の柔軟性が低下&下肢の血行不良が原因になってぎっくり腰を誘発している可能性すらありますので、下半身は特に冷やさないことがオススメです。 入浴して改善傾向にあればドンドン温めてみるのも一つの方法です。

3.コルセット装着(圧迫: Conmpresshion)

圧迫して内部の出血や腫れを防ぐ目的があります。

4.患部を心臓より高く上げる( 挙上:Elevation)

脚を折りたたんだ布団にのせて寝ると楽な場合もありますので、行ってみるのも良いと思います。

内出血が疑われる怪我(骨折や肉離れ等)では 「患部を心臓より高くする」ことで内出血を抑えることができます。

注意点

揉まない

知識のない方は絶対に揉んではいけません。

  • 炎症が強くなる
  • 背骨や肋骨が骨折する
  • 筋肉などの軟部組織を痛める
  • 血圧があがる

上記のトラブルを避けるために家族であっても行わないこと。

かぶれに気を付ける

貼り薬でかぶれる恐れもありますので、短時間でも注意が必要です。

関連コラム