患者さん自身が自分の治療先を決める選択権があります。交通事故でも、問題なく施術(治療)を受けられます。その際は、損害保険会社の担当者に、必ずご自分のご意思をお伝えください。また、いろいろな手続きがありますのでご相談ください。
柔道整復
整骨院・接骨院はどのようなときにかかったら良いのですか?
整骨院・接骨院は運動器系に関わる外傷性が明らかな、たとえば骨折や脱臼、打撲、捻挫、挫傷(肉離れ)等の際に保険を使って施術(治療)を受けることができます。
病院じゃないのに健康保険証は利用できますか?使えるなら、その保険の種類は?
はい、使えます。
健康保険だけではなく、労災保険や交通事故の自賠責保険も利用できます。日常生活で発生した骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷などのケガ(外傷)についての施術(治療)には、健康保険が使えます。
利用保険の種類:
・各種健康保険・労災保険・生活保護による医療扶助・自動車損害賠償責任保険など
柔道整復師とは?
柔道整復師は、大学または養成校で、基礎医学と骨折、脱臼などの柔道整復術、関係法規を学び、国家試験に合格して取得した国家資格者です。一般的に、ほねつぎ、整骨師、接骨師として広く知られ、厚生労働大臣免許のもとで骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷(筋・腱の損 傷)などの施術(治療)をする職種の正式名称です。 その専門性から、柔道整復師は、整骨院・接骨院のほか、医療機関やスポーツの現場、介護保険制度での介護事業所などでも活動しています。きめこまかい健康管理のパートナーとなっております。
柔道整復師は何故、柔道の名称がついているのですか?
柔道整復師は古くは「接骨師」、「ほねつぎ医者」と呼ばれ保存的に外傷を治療する我が国固有の伝統医学です。その源流は種々ありますが、一説に元和5年(1619)に来日した陳元贇との説があります。元贇は中国の嵩山少林寺で武術と医術を学び長崎の地にて柔術と接骨術を伝えたと言われています。ここに世界でも例を見ない武医同術の医学が誕生し、後の大正9年に柔道整復との名称にて今日に至っております。
柔道整復は伝統医学ですか?
柔道整復師の歴史を遡ると武術へと辿り着きます。戦国時代の武士は敵を殺傷する技法「殺法」と共に、「活法」と称される応急処置法や蘇生術の技法習得が必須でした。この「活法」は、「殺法」の裏技として相伝され、江戸時代に蘭学や中国医学、実証医学等の影響を受け「整骨術」、「接骨術」、「骨(ほね)継(つぎ)療治(りょうち)」と呼ばれ受け継がれてきました。大正期以降は西洋医学の知識を取り入れ「柔道整復術」として今日に至っています。
整骨院・接骨院とは?
整骨院・接骨院は、日常生活や、スポーツ活動中、勤務中、交通事故などによって発生したケガ(外傷や痛み)に対して施術(治療)を行うところです。 その施術(治療)では、医科と異なり手術や注射、投薬などの外科的な手段によらず、古来より伝承されている手術をしない「無血療法(徒手整復)」という独特の手技によって施術(治療)を行います。 具体的には、骨折や脱臼、捻挫、打撲、挫傷などのケガに、整復・固定・後療などを行い、人間が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出させる施術(治療)を行っています。
整骨院・接骨院・ほねつぎは、どのように違うのですか
名称が違うだけで、すべて柔道整復師の資格を持った人が行っている施術所なので同じです。
カイロプラクティック、整体などがありますが、どう違うのですか?
カイロプラクティックや整体院を開設している方々は、国が認めたライセンスではありません。また、具体的な業務範囲を定めた規則などもありません。したがって、カイロプラクティック、整体院では健康保険が適用されないで自由診療となることが大きな違いです。 柔道整復師は、外傷性が明らかな骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷などのケガを主に取り扱うのが一番の違いです。そのために、大学または養成校で専門的知識(4年~3年間)を学び、国家試験に合格して、柔道整復師名簿に免許の登録を済ませて後、初めて業務として従事しています。
整骨院・接骨院は、どんなときに利用できますか?
整骨院・接骨院では、骨折、脱臼、捻挫、打撲、挫傷など、外傷性が明らかな骨、筋肉、関節など運動器系のケガをされたときに施術(治療)を行っています。なお「外傷性が明らかな」とは、いつ、どこで、どうして負傷したかを施術録(カルテ)に記録してあることをいいます。