股関節が痛いのはなぜ?歩く・立ち上がるときの股関節痛で考えたいこと
「歩き始めると股関節が痛い」
「椅子から立ち上がるときにつらい」
「靴下を履く動作がしにくくなった」
「足の付け根が痛む」
このような股関節の悩みはありませんか?
股関節は、立つ・歩く・階段を上るなど、日常生活のさまざまな動作で使われる関節です。
そのため痛みが続くと、外出や仕事だけでなく、日常のちょっとした動作まで負担になってしまいます。
ただし、「股関節が痛い=股関節だけに原因がある」とは限りません。
まずは、どこが・どんな動作で痛むのかを確認することが大切です。
「股関節が痛い」といっても場所はさまざま
股関節の痛みを訴える方に、
「どこが痛みますか?」
と確認すると、指している場所は人によって違います。
足の付け根。
股関節の外側。
お尻。
太ももの前側。
場合によっては膝の周辺まで症状を感じることもあります。
痛む場所によって考えられる問題も異なるため、最初から「股関節が悪い」と決めつけないことが重要です。
変形性股関節症とは?
中高年の股関節痛でよく知られているのが、変形性股関節症です。
股関節の軟骨などに変化が起こり、痛みや関節の動かしにくさが生じます。
進行すると、
歩くと痛い。
立ち上がると痛い。
股関節を深く曲げにくい。
靴下を履きにくい。
爪を切りにくい。
長時間歩くのがつらい。
といった日常生活上の問題につながることがあります。
ただし、痛みの程度と画像上の変化が必ずしも完全に一致するわけではありません。
レントゲンで変形があるからといって、身体をまったく動かしてはいけないわけでもありません。
状態に合わせた運動や身体活動が重要になります。
股関節だけをストレッチすればいい?
股関節が硬いと感じると、
「もっと開脚しよう」
「痛いところを伸ばそう」
と考える方もいます。
しかし、痛みを我慢して無理に股関節を伸ばす必要はありません。
股関節の動きには、
骨盤。
腰。
お尻の筋肉。
太ももの筋肉。
体幹。
なども関係します。
そのため、股関節だけを強くストレッチするより、実際の動作を確認することが大切です。
お尻の筋肉も重要です
歩くときには、股関節周辺の筋肉が身体を支えています。
特にお尻の筋肉は、歩行時に骨盤や股関節を安定させるために重要です。
筋力が低下したり、痛みのために十分に使えなくなったりすると、
歩幅が小さくなる。
片側へ身体が傾く。
階段がつらくなる。
長く歩けなくなる。
といった変化につながることがあります。
股関節痛への対応では、単に筋肉をほぐすだけでなく、必要な筋肉をもう一度使えるようにする運動も重要です。
腰からくる症状との区別も必要です
「股関節が痛い」と思っていても、腰や神経の問題によって、お尻や太もも周辺に症状が出ていることがあります。
特に、
お尻から脚にかけて痛む。
しびれがある。
腰の動きによって症状が変わる。
という場合には、股関節だけを見るのでは不十分なことがあります。
反対に、股関節の問題による痛みを「腰痛だ」と感じているケースもあります。
だからこそ、痛む場所だけではなく身体の動きを確認することが大切です。
痛いから動かさない方がいい?
強い痛みがあると、
「できるだけ動かさない方がいいのでは?」
と思うかもしれません。
もちろん、急激に強い痛みが出た場合などは無理をする必要はありません。
一方で、慢性的な股関節痛では、必要以上に活動を避け続けることで筋力や体力が低下し、さらに動きにくくなることがあります。
大切なのは、
痛みを無視して運動することでも、まったく動かさないことでもありません。
現在の状態に合わせて、できる範囲から身体を動かしていくことです。
当院では「歩く・立つ」まで確認します
あさくら接骨院では、股関節が痛い方に対して、痛い場所だけを揉んで終わることを目的にはしていません。
股関節の動き。
腰や骨盤の動き。
左右差。
立ち上がり。
歩き方。
必要に応じてこうした部分を確認します。
施術後にも動きを確認し、必要であればご自宅で行える運動をお伝えします。
目標は単に、
「股関節を柔らかくする」
ことではありません。
歩く、立つ、階段を上るといった生活動作を少しでも楽にすること。
そこを大切にしています。
医療機関を受診した方がよい股関節痛もあります
股関節痛のすべてが整体の対象になるわけではありません。
転倒や事故の後から強く痛む。
急に歩けなくなった。
体重をかけられないほど痛い。
発熱や強い腫れがある。
安静にしていても強く痛む。
急速に症状が悪化している。
このような場合には、まず整形外科などの医療機関を受診してください。
また、痛みが長期間続いている場合にも、一度画像検査などで状態を確認しておくことがあります。
股関節痛は「動ける生活」から考える
股関節の痛みで重要なのは、
「どこの筋肉が硬いか」
だけではありません。
以前より歩けなくなった。
旅行に行くのが不安になった。
買い物で長く歩けない。
階段を避けるようになった。
こうした生活の変化にも目を向ける必要があります。
股関節を治療すること自体がゴールではありません。
また歩ける。出かけられる。やりたいことができる。
そのために身体の状態を確認し、必要な施術と運動を考えていくことが大切です。

